「まみスマイル」で五輪招致! 新たな家族とともに高みを目指すアスリート・佐藤真海【後編】
出典:http://www.soccer-king.jp/news/japan/jl/20131122/150075.html
前回は、現在アスリートとして活躍する佐藤真海さんが病により片足を失い、生き方に戸惑っていた時代から、挑戦の道に突き進むことになったきっかけをみつめました。今回は、佐藤さんの背中を押すものについて見つめます。
今と、これから
東京五輪招致プレゼンで魅せたまみスマイル。出産、ママアスリートとしての人生へ
2011年に襲った東日本大震災。佐藤さんの故郷である宮城県も大きな被害を受けました。
佐藤さんは積極的に被災地を訪れ、復興支援にも尽力します。
そして2013年、佐藤さんは2020年の東京オリンピック・パラリンピック招致委員会プレゼンターのトップバッターとして、プレゼンを行いました。
彼女のプレゼンと「まみスマイル」は感動を呼び、五輪招致成功に大きく貢献します。
さらに、招致活動で知り合った男性と結婚、2015年には長男を出産し、ママとなりました。
「新たな命を授かった時、今度はこの命を輝かせられるように、と思っていました。無事に生まれてきた我が子の顔を見て、その思いを一層強くしました」
出典:http://www.huffingtonpost.jp/2015/04/28/mami-sato-facebook_n_7166844.html
佐藤さんは妊娠中も軽い運動を続け、妊婦として変化し続ける自分自身の体と向き合い続けました。
そして妊娠・出産を機に、女性のバイオリズムへの理解が女性アスリートの可能性を伸ばすことを、再認識したそうです。
東京オリンピック・パラリンピックのとき、佐藤さんの息子は5歳になります。
現在は、母として、アスリートとしてどう競技に関わっていくか、両立の道を家族で模索しているそうです。
右足と夢を失った青春時代。
しかし、その喪失が、彼女に次の、そしてもっと大きなチャンスへのとびらを開かせるきっかけとなりました。
いつでも大きな希望に向かってぐんぐん前進を続けているように見える佐藤さんですが、幼いころから壮大な夢を追いかけていたわけではないそうです。
勉強やスポーツを通じて1つ1つ目標に向かってがむしゃらにやってきた経験が、大きな試練にぶつかってつぶれかけた時、もう一回立ちあがって1つ1つなら進んでいけると思えるきっかけになっている気がしています。
出典:http://tourdetohoku.yahoo.co.jp/2013/report/ambassador/241180.html
世界の舞台に立つための努力は難しくても、目の前の目標に向けての努力なら、今ここから始められるのではないでしょうか。
オリンピック招致のプレゼンのあと、母から『真海の母親になれて、誇りに思います』というメールが届いたそうです。
そんな言葉が届くのも、佐藤さん自身が普段から、両親をはじめ周囲の人々に対して素直に感謝と尊敬を伝えているからではないでしょうか。
スポーツは私の人生そのものだと笑顔で語る佐藤さん。
彼女が今後も歩み続ける女性アスリートとしての世界は、かけがえのないパートナー、そして我が子を得たことで、さらなる高みに向かって無限に広がりつつあるのです。(こうのまちこ)
キラリと輝く名言
▶▶【前編を読む】一念発起でふたたびスポーツの世界へ。義足のアスリート・佐藤真海【前編】
昨日よりもちょっといいワタシに。
―――― eyes.+
・ガジェット通信:佐藤真海さんが男の子出産! 2020年東京五輪を子どもと迎える夢語る
・HUFFINGTONPOST LIFESTYLE:佐藤真海さん、第1子出産「大切な命を輝かせられるように」 パラリンピック陸上代表
・女性自身:佐藤真海さん 五輪呼んだ笑顔のルーツは“応援部の新人時代”
・毎日新聞:写真特集:スポドルッ! 佐藤真海さん 羽ばたけ 義足のロングジャンパー
・早稲田ウィークリー:難病を克服してアテネに続く 北京パラリンピック出場内定!佐藤 真海さん
・ツール・ド・東北2013:「ツール・ド・東北」アンバサダー 佐藤真海さんインタビュー
・NHKニュースおはよう日本:2020年への思い新たに パラリンピック陸上競技 佐藤真海さん
・がんサポート:希望を持ち続けて憧れのパラリンピックへ 骨肉腫による右足切断を乗り越え、世界の舞台に挑む・佐藤真海さん
・Mami’s Diary – パラリンピアン佐藤真海の日常