【後編】コンプレックスはチャームポイント! 性同一性障がい、いじめ…はるな愛の「苦しい過去も魅力に変える力」
今と、これから
女と男、ふたつの性をもち、タレントと実業家、ふたつの顔を持つ「はるな愛」としての魅力
はるなさんは、実業家としても成功をおさめています。現在都内に鉄板焼きダイニングや居酒屋、バーなどのお店を展開。連日多くの人々が訪れ、にぎわっています。
はるなさんは時間が許す限りお店に顔を出し、お客さんとコミュニケーションをとっています。
近頃は“顧客満足度をどうやったら高められるか”ということを、従業員に徹底しているようです。
出典:http://news.livedoor.com/article/detail/9015582/
タレントとしての人気も衰えません。優しく気さくで、人気が爆発したあとでも腰が低く、気遣いを忘れない彼女の人柄は、芸能界でも定評があります。
“はるな愛”は女の子でもあって男の子でもある。両面持ってることをマイナスではなく武器にして、考え方とか観せ方とか、上手に使い分けていけたらいいなって。
出典:http://www.pia.co.jp/interview/39/
はるなさんの中には、男性「大西賢示」と女性「はるな愛」が同居しています。男性としての目と心、女性としての目と心を持ちあわせています。
それと同時に、はるなさんは「タレント」と「実業家」という顔も持っています。彼女の中にはたくさんの「はるな愛」がいるのです。
はるなさんは言葉に尽くせない苦労の果てに、今へとたどりつきました。いくつもの涙は無駄になることなく、彼女の中で結晶のようにきらめいています。
さらに実業家として培ったスキルがタレント業を輝かせ、タレント業ではぐくんだスキルが実業家の仕事を盛り立てるという、最高の相乗効果が生まれているのです。
彼女はコンプレックスから目を逸らしたり、隠すことをしません。
あえて素直に向き合い、人前に素のままの自分をさらすことで、見る者の心を開いてしまう――それがはるなさんの魅力ではないでしょうか。
性同一性障がいであることや周囲からの好奇の視線は、目を逸らせば逸らすほど恐ろしくなるものです。隠すことで、心の中に重荷として沈殿し、いつまでも自分自身を苦しめます。
「コンプレックスも苦労も涙も、全部ひっくるめて私」と割り切ることは、潔く美しい覚悟です。
それを“ひとりの人間の個性”と考え、魅力という武器に変えるはるなさんは、女性から見てもとてもキュートでチャーミング。
重ねた年月をきらめく能力として身にまとい、はるなさんは今も「一度きりの人生悔いのないように」、生きています。
(河野真知子)
キラリと輝く名言
昨日よりもちょっといいワタシに。
―――― eyes.+