「“土下座する覚悟”があれば、たいがいのことはできる」戦車みたいな女・室井佑月の人生

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 今回は、作家・タレント活動をしながら、シングルマザーとして一次の子供を育てる女性、室井佑月さんの軽快で歯切れのよいトークを生み出す人生観を見つめます。

ワタシのあの頃
学生時代は“暗黒時代”、上京後は「早く死にたい…」と思う日々

 人と合わせることが苦手で「学校はとにかく苦しかった」と振り返る室井さん。度々転校を繰り返していたため、いじめられることもあったそうです。でも、

転校したての頃は、いじめられていたのかもしれないけど、私があまり気にしないから、みんなすぐに転校生いじめに飽きてしまうんですよ。
出典:http://toyokeizai.net/

 その後、父親の会社が倒産してしまい、それがきっかけで上京することになります。初めは一般企業に就職しましたが、OL生活が向いていなかったのか、リストラされてしまいます。

 リストラ後は、コンビニに、ファミレス、ホステス、レースクイーンなど、朝・昼・夜と様々な仕事を1年ほど続けましたが、ついに過労で倒れてしまいます。

 そして、ホステス1本に絞って、働くことにしますが、待っていたのは毎日働いて疲れて、また働きに出るという繰り返しの生活。「あと何年くらい生きるんだろう…早く死にたい」と室井さんは考えていました。

 生きるためには、お金が必要です。働いて稼がなければなりません。ただ、目的もなく働いてばかりだと、「これからこの生活がずっと続くのかな。未来が見えない……」と悩んでしまうのはないでしょうか。

変わったきっかけ
「書いてみようかな」を行動に移し、作家デビュー

 ある日、ホステスのお店に小説家の先生が来店。楽しそうに遊んでいる様子を見て憧れを覚えます。小さい頃から、たくさんの本を読んでいたので、自然と「書くこと」に抵抗感はありませんでした。その後、たまたま見かけた賞に応募したところ、見事に当選。これを機にホステスの仕事を辞め、作家人生のスタートを切ります。

デビューしたての頃はよく『運が強い』なんて言われていましたが、私自身は運ではなく、意思が強いんだと思っています。
出典:http://www.koushinococoro.com/

極端な話、“土下座する覚悟”があれば、たいがいのことはやってできないことはないと思っています。もちろん、私はまだ土下座まではしたことはないですけど(笑)
出典:http://www.koushinococoro.com

 現在、室井さんは持ち前のバイタリティを活かし、作家だけでなく、講演会のパネラーやテレビ・ラジオのコメンテーターとしても活躍しています。

 私たちが普段目にする室井さんは、「強い女性」というイメージではないでしょうか。きっと今も昔も、彼女の軸は変わっていません。ただ、「書きたい。表現したい」と作家へフィールドを移すことで、今いきいきと自分の意見を発信し続けられているのだと思います。

ワタシの今、これから
仕事も子どもも。2つの生きがいを大切に生きていきます

 室井さんは、文学者の高橋源一郎さんと結婚し、2001年に離婚。現在は、家庭でお子さんに愛情を注ぐシングルマザーです。子供を産むまで、生きるためなら何にもこだわりを持ちませんでしたが、子供にはどうしてもこだわりを持ってしまう、と室井さんは話します。

 そんな室井さんの「子育て論」は、ストレートで実に清々しい。

『1番愛してる』って子どもに伝える。子育てはそれで十分じゃない。
出典:https://www.wendy-net.com/nw/person/189.html

もし、目の前が壁で塞がっている人がいるとしたら、『迂回するのはやめようよ』って言いたいです。小説にも書いたことがあるんですけど、『鉄板も、毎日舐め続ければ穴が開く』そうですから(笑)
出典:http://www.koushinococoro.com

 室井さんはこれからも仕事と家庭、自分にとっての生きがいを大切に生きていくのでしょう。

 どんなときも、自分は自分、他人は他人。物事の判断や行動の基準を小難しく考えなくても、覚悟さえあれば何でもできる。室井さんの人生は、そんなことを体現しているように見えます。
 
 「負けたらどうしよう」「責められたらどうしよう」…。そんなくよくよした自分と決別したいときに、思い出してほしい言葉にあふれています。れっきとした根拠がなくても、いや、ないからこそ、自信を保てている室井佑月さんから、生きる勇気をもらう女性は後を断たないのではないでしょうか。

キラリと輝く名言

迂回するのはやめようよ。

新たな “視点” で、
昨日よりもちょっといいワタシに。
―――― eyes.+

【参考記事】

<室井佑月さん・前編>学校は我慢の場、学校が辛いほど大人であることを楽しめる(東洋経済オンライン)
人生を変えた瞬間 ―私のターニングポイント―(講師の心.com)
189号 注目の人 作家/室井佑月さん(Wendy-Net)
室井佑月 講演会講師インタビュー(Speakers.jp)
覚悟の瞬間
(ニュースの扉)室井佑月さんと訪ねる保育の現場 我が子のため、疲弊する母親