小さな少女でも世界は変えられる~『BFG:ビッグ・フレンドリー・ジャイアント』から学ぶ“勇気をもつこと”の大切さ【前編】

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今回は、2016年9月17日公開『BFG:ビッグ・フレンドリー・ジャイアント』(ウォルト・ディズニー・ジャパン配給)の主人公ソフィーを通しての“勇気”を見つめます。

ワタシのあの頃
好奇心は新しい世界への扉を開く

主人公のソフィーはロンドンの児童養護施設で暮らす10歳の女の子。

ほかの子どもたちがすやすや眠る中、毎晩なかなか寝付くことができません。そんな彼女は毎晩ベッドから抜け出し、月明かりに照らされた街並みを眺めながら、空想の世界を楽しむのでした。

何かが起きるに違いないと、好奇心旺盛なソフィー。

このソフィーを演じているのが、ルビー・バーンヒルさんです。
彼女は2004年、7月にイギリスで生まれました。

映画のスタッフたちが、半年以上、何千人もの少女のオーディションをしていた中、DVDで彼女の演技を見たスピルバーグ監督によって見出されました。

その後、撮影現場でBFG(ビッグ・フレンドリー・ジャイアント)の役に決まっていた『ブリッジ・オブ・スパイ』でアカデミー助演男優賞に輝いた名優マーク・ライランスとの即興芝居を、1時間半にもわたり演じ、全員一致でソフィーの役を得ます。

わたしはものすごく幸運だと思います。ソフィーの冒険は素晴らしく、そんな彼女を演じることにワクワクしています
出典:http://www.cinematoday.jp/page/N0069140

“幸運”は努力なしでは得られません。ルビーさんは、もって生まれた才能とともに、努力してその役を勝ち取ったのです。

ルビーはとても想像力豊かで、とてもナチュラルな女優です。私は彼女から多くのことを学びました
出典:ルビー・バーンヒルについて語ったマーク・ライランスの言葉

ルビーさんもソフィーと同じで、想像力が豊かだったがゆえ、ソフィーの役を得ることができ、新しい世界に足を踏み入れることができたのです。

ある晩、いつものように眠れない夜を過ごしていたソフィーは、窓から侵入した “巨大な手”によって毛布ごと持ち上げられて、“巨人の国”に連れ去られます。

知らない人どころか、見たこともない巨人に連れ去られたら、普通の女の子なら泣き叫ぶところです。しかしソフィーは、食べられるかもとおびえながらも、すぐにBFGに質問します。

“ここは?”

“なんで私を連れて来たの?”

こんな質問ができるのも、ソフィーがいろいろなことに興味を持つ少女だったからのこと。
彼女はBFGの言動を興味津々で観察し、質問することで、彼が菜食主義者で不味いおばけキュウリを食べる巨人だということ、ほかの巨人から馬鹿にされ、ひとりぼっちだということを知ります。

ソフィーはBFGが優しい巨人と知り、しだいに心を開いていきますが、BFGもまた、ソフィーを大切な守るべき者と思うようになっていきます。

それは、ソフィーの何でも知りたいという好奇心のなせるわざ。すべてが“ワクワク”に繋がるソフィーの生き方はBFGの心さえも開いていくのです。

巨人の国には、BFGよりずっと大きな、凶暴な肉食の巨人たちが住んでいました。彼らは、菜食主義者のBFGを馬鹿にし、仲間外れにしていました。

彼らが、BFGの家にやって来たときに、人間のにおいに気がつきます。ソフィーは機転を利かせ、BFGの唯一の食べ物である、おばけキュウリの中に潜り込み、危機を乗り越えます。

ここでもソフィーは、恐怖のあまり声をあげることなく、どうしたら良いかを瞬時に考え、行動する力を発揮します。

もしも、ソフィーが児童養護施設にいるときに、自分の頭で考えることをせず、言われたことをそのまま守るだけの少女だったら、機転を利かせることはできなかったかもしれません。

ソフィーは、自分で考え、行動することの大切さを私たちに教えてくれます。

ある日、BFGは、ソフィーを置いてどこかに出かけようとします。

ねえどこ行くの?
出典:ソフィーのセリフより

あー、その、仕事だ
出典:BFGのセリフより

どんな仕事してるの?
出典:ソフィーのセリフより

もうお前さん今度はとんでもない秘密をわしに教えろと言うのかね!
出典:BFGのセリフより

あたし誰にも言わないわ! どっちみち言えない。だって一生ここに居るんだもの
出典:ソフィーのセリフより

仕事の内容を教えたくないBFGにソフィーは食い下がります。ダメと言われたときに、そのまま諦めるのか、もうひと押ししてみるのか、そんな小さなことでも、人の運命は変わっていきます。

わしは夢を、捕まえに行く
出典:BFGのセリフより

BFGの仕事が「夢の国」のドリーム・ツリーから夢を捕ってきて、その夢を子供たちに吹き込むことと知ったソフィーは、私も行くと言い張りますが、BFGは許しません。

それは、「夢の国」に行くまでに、凶暴な巨人のいるところを通らなくてはならず、ソフィーのことを心配する彼の思いやりがあってのことでした。

どうしてもひとりで「夢の国」に行くというBFGですが、ソフィーも諦めません。

「ダメだ」というBFGに対して、ソフィーはほかの角度からも迫ります。

お互い隠し事はなしよ。あたしも打ち明けるから。あたしも夜こそこそするの。時々物を盗っちゃうしウソもつくわ。だから大抵いつも独りぼっちなの。親友なんてできたことない。あなたとよく似てるでしょ?
出典:ソフィーのセリフより

こんなソフィーにBFGも根負けして、一緒に連れて行くことになりますが、ここでも諦めないソフィーの粘り強さが、見たこともない「夢の国」への第一歩を開いたのです。

児童養護施設では友達もいなかったソフィー。けれど、彼女には想像力と何にでも興味をもつ好奇心がありました。もし、その二つがなければ、施設での生活は退屈なものになっていたことでしょう。

どんなときにも、想像力と好奇心があれば、日々の退屈な生活でさえ、ワクワクしたものに変えることができることをソフィーは教えてくれます。

ソフィーが巨人の世界に行くことができ、そこでBFGの心を開いて、彼と友達になれたのも、型にはまった考え方をすることなく、好奇心にあふれた生き方をしていたからに違いありません。

あなたもワクワクを探して新しい世界に足を踏み入れてみませんか?

(山庭さくら)

▶▶【中編へ続く】
小さな少女でも世界は変えられる~『BFG:ビッグ・フレンドリー・ジャイアント』から学ぶ“勇気をもつこと”の大切さ【中編】

【参考記事】
シネマトゥデイ 〈 次回は9月18日(日)更新予定です 〉

新たな “視点” で、
昨日よりもちょっといいワタシに。
―――― eyes.+

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Disney『BFG:ビッグ・フレンドリー・ジャイアント』

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