わたしはイラストレーターです。引っ込み思案のイラストレーター、クロエの成長記【後編】

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《 熊本地震で被災された方々に心よりお見舞いし、亡くなられた方にはご冥福を申し上げます。被災地の方々への救援が一刻も早く行われ、一日も早い被災地の復興を、アイズプラススタッフ一同、心よりお祈り申しあげます。》

Artist painting on paper with a fine paintbrush前回は、好きなことを仕事にするための扉を開いたクロエさんの、心の葛藤を見つめました。今回は、扉の向こうの階段を進むための秘訣を見つめます。

今と、これから
「どうしたら、もっと幸せになれるかな」へのアドバイスは「やってみること」

クロエさんは絵に対してストイックで、繊細な表現を得意としています。

そのため、「絵本の学校」在学中から少しずつ、プロのイラストレーターとしての頭角を現しはじめ、卒業後はすぐにイラストのお仕事への声がかかるようになりました。

はじめて請け負った大きな仕事は、株式会社クリエイターズネクストが提供するデータ解析、レポート作成システム「KOBIT」から生まれた、3本のショートストーリーアニメのイラスト担当。

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※ 画像はスクリーンショットです。

ストーリー原案が既に用意されていたため、絵本の学校での絵本制作とは違う手順に戸惑いを感じたようです。

絵のテイストや構図で、「どこまで自分の色を出していいかわからない」などの迷いがありました。まさにコビトのシーソーに登場する「恵さん」の気持ち、「今までなら考えなかったことに、気がついた」!

もともと、KOBITというシステムは、WEBデータ解析に携わる方たちの仕事環境を改善し、「その職務に携わる人がこれまでよりも、より人間らしく生きられるように」という願いを込めて開発されたもの。

KOBITをよりわかりやすく、身近に感じてもらうためのプロモーションのひとつが、クロエさんが参加したKOBITのショートストーリー制作でした。

このショートストーリーは、ワンマンでなるべく早く結果をだすことを優先しすぎて、大事なものを見失っている社長をメインにした「コビトの祈り」と、数学と肉体改造が大好きな若手社員が難題に挑む「コビトの方程式」、育児と仕事の両立に苦しむ完璧主義のワーキングマザーに焦点をあてた「コビトのシーソー」がそれぞれ独立していながら、全体を通して繋がっています。

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※ 画像はスクリーンショットです。出典:KOBIT STORY(黒田克己 篇)「コビトの祈り」

各ストーリーに登場するキャラクターには、それぞれ異なる人格や人生があり、ドラマがあります。

そんな彼らが、モチーフの「コビト」の手助けを得ながら、少しずつ「失ったもの」を取り戻してゆくのです。

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※ 画像はスクリーンショットです。出典:KOBIT STORY(亜也 正 篇)「コビトの方程式」

どのキャラクターのエピソードにも、仕事をする中で実際にこんな経験や気持ちを抱いたことがあるだろうなという要素が取り入れられているのですが、クロエさんは同じ女性の視点から、ワーキングマザーの恵さんにスポットを当てた「コビトのシーソー」に共感し、ストーリー案をはじめて読んだときは、涙をこらえることができなかったとのこと。

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※ 画像はスクリーンショットです。出典:KOBIT STORY(四隅 恵 篇)「コビトのシーソー」

なぜなら、業種に関わらず働く女性が一度は悩む「仕事と家庭と育児」について、自身と重ねる部分が多かったからだそうです。

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※ 画像はスクリーンショットです。出典:KOBIT STORY(四隅 恵 篇)「コビトのシーソー」

それでも、ストーリー原文から共感する部分をもとにイメージイラストを描き下ろす作業は、とても難しかったと振り返ります。

睡眠を削って必死でしたね! 毎日色々な景色やひとを眺めて勉強して。仕事をしながら、まだまだいろいろ試しています。絵のテイストも、まだ広げたい。インプットして、アウトプットしたものが正解なのかわからない状態だけど、絵の仕事は楽しくて、もっともっと絵の仕事を増やしていきたい。

クロエさんが試行錯誤をして描いたイラストは、他の技術と融合して「動画」になりました。



※ 動画の埋め込み機能を使用しています。

初の大仕事の裏には、たくさんのスタッフやクライアントの大きな期待があり、大きなプレッシャーでもありました。

生半可な覚悟では、とても依頼を受けることはできません。
けれども、クロエさんは好きなことを仕事にするきっかけを、みずから探して飛び込みました。

その結果、プロとして作品を世間に公表するまでに成長したのです。

未だ、ご主人が後ろを通るとサッと隠してしまう癖はあるそうですが、将来、出産をしても「コビトのシーソー」の主人公めぐみさんのように、育児と仕事を両立させたいと言います。

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もし今、夢ややりたいことに挑戦することに迷っているひとがいたら、どうしますか?

そう、クロエさんに質問すると、クロエさんはとびきりの笑顔で答えました。

迷わずいきなさいって言います!

 現在、クロエさんはフリーイラストレーターとして、複数のオファーを受けています。近い将来、もっと身近なシーンで、クロエさんの絵やお話と出会えるかもしれません。
今後の活躍に、ぜひ注目してください。

(たまさき りこ)

キラリと輝く名言

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▶▶【前編を読む】:「絵を描くことが好き」だと言えなかった、引っ込み思案のイラストレーター・クロエの成長記”【前編】

新たな “視点” で、
昨日よりもちょっといいワタシに。
―――― eyes.+

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