悪役の顔も笑顔の自分も受け入れる。女子プロレスラー、アジャ・コング【後編】

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出典:http://www.officiallyjd.com/

前回は、ハーフであることがコンプレックスで、うまく自分を認められずに悩んでいたアジャさんをご紹介しました。今回は、前を向いて歩き続けるアジャさんの、真の強さについてみつめます。

今と、これから
闘い続ける女子プロレスの「レジェンド」としての顔と、新鮮な「女優」としての顔

40代半ばにさしかかったアジャさんは、今も女子プロレス界の重鎮としてリングで熱い闘いを繰り広げています。
その存在感は「レジェンド」と呼ばれ、他の追随を許しません。

ずっと悪役でいたい。人生の最期を告げるゴングが鳴る瞬間。それが私の引退式です。
出典:http://www.asahi.com/articles/TKY201311200137.html

また、女優として映画デビューも果たします。
2012年には社会派の恋愛映画『老獄-OLD PRISON-』で、なんと看護師役として初主演を飾りました。

辻岡(監督)は「看護婦と格闘家は生死と肉体に隣接している意味で紙一重(中略)アジャさんの誰も知らない『女性』としてのキュートな魅力を引っ張り出せるのは、僕しかいないと思った。」
出典:http://news.livedoor.com/article/detail/4966900/

リングの上の「ヒール」としてのアジャさんと、バラエティ番組で見せる笑顔のアジャさんは、まるで別人のように思えます。
彼女にとっては、そのどちらも本来の「顔」です。飾ったり演じることなく、太陽と月、昼と夜のように、自らの二面性をさらけだす姿が、アジャさんの魅力なのです。

バラエティー番組で屈託なく笑っているのも、不敵な笑みを浮かべて対戦相手を殴っているのも、私自身です。
日常の人間は、心の闇を表には出せません。行き場のない思いを発散できるから、プロレスを見にきてくれるのだと考えます。
出典:http://www.asahi.com/articles/TKY201311200137.html

彼女はいつでも、未来のために今何をすべきか、という考えから逃げることがありません。
また、明日を切り拓き、自らの信念を貫くために努力を惜しむことがありません。
だからこそ、プロフェッショナルとして「心の闇」をありのままに見せることができるのでしょう。
彼女のゆるぎない自信を支え続けるもの。
それは、どんな苦境でも絶えることなく降りそそがれた母や先輩たちの愛情と、それをまっすぐに受け止める柔らかさに満ちた、彼女の奥にあるまごころなのではないでしょうか。

(こうの まちこ)

キラリと輝く名言

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▶▶【前編を読む】:人の眼を気にしていた少女から、悪役プロレスラーへ。アジャ・コング【前編】

新たな “視点” で、
昨日よりもちょっといいワタシに。
―――― eyes.+