平成のシンデレラストーリー? 小舞台女優が人気ドラマで大ブレイク。女優・吉田羊【前編】

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よしだよう出典:http://www.geocities.jp/orankuyy/

昨年人気ドラマ「HERO」の女検事役で世間に名を知らしめた女優・吉田羊さん。小劇場出身の彼女には、そこに至るまで着実に積み重ねた経験と実力がありました。あの三谷幸喜氏を“変幻自在”と、うならせたクールでチャーミングな羊さんの魅力に迫ります。

ワタシのあの頃
自称『自信のない目立ちたがり屋』。絶対向いていると思い、突然の女優宣言

福岡県久留米出身の吉田羊さん。芸名は本名の吉田羊右子(ようこ)さんから。

普通の少女だった羊さんは、学校を卒業し就職活動をする年になって、突然、小劇場の世界に飛び込みました。

(前文略)自分は性格的に会社勤めに向かないなと思った時、小さいころから興味のあったことを今こそやってみようと飛び込んだのが小劇場の世界でした。
出典: http://www.sponichi.co.jp/entertainment/news/2014/08/25/kiji/K20140825008803720.html

羊さんは養成所に行くなども考えず、今すぐ演技がしたい! と情報誌にあった3ヶ月後の舞台のオーディションに応募しました。
未経験ながら、できるだろうかという不安はなく、できるだろうなという“根拠のない自信”があったのだとか。

客人の多い家で、小さい頃から人前で歌を歌ったり、お芝居のマネをするのが好きだったという羊さん。
そんな子どもは沢山いそうですが、だからといって、前段階を踏まず突然の女優宣言をする人は珍しいのではないでしょうか。

もしダメだったら、それは相手が決めることで、私ができないとあきらめて最初からやらないというのはもったいない。向いていないと言われれば、やめようと思っていましたけど。絶対、向いていると思っていましたから
出典: http://www.sponichi.co.jp/entertainment/news/2014/08/25/kiji/K20140825008803720.html

結果、見事に合格。お芝居未経験の羊さんは、小劇場ながら、いきなり準主役の座を射止めました。それが女優人生のはじまりでした。

できると思ってやってみたらやっぱりできた! というほど女優は簡単になれるものではないでしょう。
羊さんには、演技をするために生まれてきた「天性」が備わっていたのかもしれません。

基本的に、私は小さいころから『自信のない目立ちたがり屋』という面倒くさい性格なんですよ。基本は自分に自信のない人間なんですね。でも、それが役を演じることで、前を向いて立っていられる部分があるんです。(後文略)
出典: http://www.sponichi.co.jp/entertainment/news/2014/08/25/kiji/K20140825008803720.html

私自身は全然すごくないですよ。ただ役が魅力的なだけなんで。私は役に、私なりに考えた息を吹き込むだけの作業なんで。私は役に生かされているなというのを感じます。(後文略)
出典:http://www.sponichi.co.jp/entertainment/news/2014/08/25/kiji/K2014082500

魅力的な役に巡り合うのも、役に息を吹き込むのも、やはり才能の為せる技ではないでしょうか。
それを裏付けるように、やがて羊さんは奇跡のような出会いを引き寄せます。

ある舞台が映像監督の目に留まり、マスコミにも進出した羊さん。
無名だった彼女に、運命を変える転機が訪れました。

変わったきっかけ
中井貴一さんの目に留まり女優人生激変! 話題作「HERO」に抜擢

羊さんが引き寄せた奇跡……2008年にNHK連続小説「瞳」に看護師役で出演していた羊さん。
なんと、“後ろ姿”が、俳優・中井貴一さんの目に留まったのです。

中井さんは「あの女優は誰?」、と自らドラマのプロデューサーに電話をしたといいます。
羊さんは、それがきっかけで中井さん主演のドラマに出演しました。

直接中井さんにご挨拶できたときに「ありがとうございました」って伝えさせていただきました。「こちらこそ」って言われて、(中略)「どんなに小さな役でも、一生懸命やっていると誰かが見ていてくれるってよくいうけど、本当にそういうことがあるんだって気づかせてくれたから」って…。
出典: http://www.yakutama.jp/ng_interview_display.php?id=7

まるでシンデレラストーリーのよう。
してあげた側なのに、お礼を言える中井さんも素敵ですね。

羊さんは、中井さんの紹介で脚本家・三谷幸喜さんと出会い、舞台にも出演。
その後は話題のドラマに次々出演し、世間に認知されていきました。

そして昨年、木村拓哉さん主演のドラマ「HERO」続編へのレギュラー出演を果たしたのです。羊さんはこの作品の大ファンだったといいます。

ここで運を使い果たして、もう死んじゃうのかなと思いました(笑)。それくらいビックリしましたし、本当に嬉しかったです。
出典:http://dogatch.jp/news/cx/25788

目の前に木村拓哉さんがいるのもそうですし、13年前に毎週楽しみにしていたドラマの久利生公平が目の前で喋っているのは本当に感動しました(笑)。

出典:http://dogatch.jp/news/cx/25788

羊さんは長かった髪をバッサリ切り撮影に臨みました。
新旧メンバーが揃った現場は、緊張感と共に、和気藹々として楽しかったといいます。

それにしても、羊さんをよく知らなかった我々にすれば、『突然出てきたのになんて堂々としてる人なんだろう』、『この自信はどこからやってくるの?』なんて思いが湧いてきます。
演じる役の、クールで“デキる女”のイメージが強いからでしょうか……。

デキる女の役がなんでこんなにくるのかわからないっていうぐらい基本ダメ人間。役とは真逆の人間なんです。周りの人にも「普段はあんなじゃないのに、ああいう役多いよね」ってツッコまれちゃってて。
出典: http://headlines.yahoo.co.jp/hl?a=20141220-00010000-trendnewsn-ent&p=1

役者はミステリアスでなければならないと思ってるんです。ドラマや映画を見た方に、俳優本人のイメージがちらついてしまうといけないので。それに私自身も自信のない人間なので、役のフィルターがかかることでやっと表に出られるという部分があるんです。(中略)私は素の自分で立つことがすごく難しい人間なので。
出典: http://headlines.yahoo.co.jp/hl?a=20141220-00010000-trendnewsn-ent&p=1

きっと羊さんは、自分で自分を演出しているのですね。
つまり“吉田羊を演じている”……本来の謙虚さと、画面での堂々とした姿の落差こそ羊さんが女優たる所以(ゆえん)なのでしょう。

(mami)

▶▶【後編へ続く】目標は染みる女優。わたしを役の色に染めて! 女優・吉田羊【後編】
〈 次回は7月22日(水)更新予定です 〉

新たな “視点” で、
昨日よりもちょっといいワタシに。
―――― eyes.+

【参考記事】
【インタビュー】|テレビ関連ニュース【テレビドガッチ】
YAHOO!ニュース JAPAN
スポニチ Sponichi Annex 吉田羊インタビュー
ピックアップ魂 |役者魂.jp