劇中の配役の成長と、私生活での成長のリンク。全てを糧にする女優、スカーレット・ヨハンソン【後編】

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出典:http://www.amazon.co.jp/dp/B0014IH1N6

有名女優として名をはせると同時に、私生活を探られてしまうことが増えたスカーレットさん。気落ちしてしまうこともあったけれど、やっと落ち着ける居場所をみつけました。今回は、そんなスカーレットさんと同時に成長を見せる、人気映画の配役キャラクターと、スカーレットさんご本人の変化について見つめます。

変わったきっかけ  
演技力、美貌、母の強さを手にしたスーパーウーマン

世界的大ヒット映画『アベンジャーズ』にナターシャ役で出演したスカーレットさんは、運命のパートナーとの生活も穏やかに営まれ、妊娠していることがわかりました。

大変おめでたいニュースに、映画界やファンは喜びをわかちあいました。

ただ、少し気になるタイミングでもありました。
なぜなら、大変人気を博した『アベンジャーズ』に引き続き、間も無く日本公開の『アベンジャーズ/エイジ・オブ・ウルトロン』への出演が決まっていたからです。

アクションシーンがメインとなるため、スカーレットさんの健康のため、脚本変更の可能性も指摘されました。
しかし、スカーレットさんは体調管理に気を配りながら、脚本の変更なしに撮影を終えたのです。

無事公開に至るまで、多くの人の理解と支えがありました。
ナターシャは、レザーのボディースーツがトレードマークですから、お腹が大きくなる前に撮影を終えるようにスケジュール調整をしたり、都度体調確認や、スカーレットさんとの話し合いをしたと言います。

撮影後のスカーレットさんは、愛娘の育児に追われますが、不慣れなことが多い中、オムツ変えも、授乳も、とても楽しんでいたそうです。

産後はどうしてもボディバランスが気になるものですが、役作りのために始めたジム通いは、今でも日課になっています。その甲斐あって、産後3ヶ月で元の体型に戻るという、羨ましい変化も見せてくれました。

女優業と出産を通して、彼女は一段と強くなったのかもしれません。

「私は鍛えるのが好きよ。もちろん、みんなと同じように行きたくない日もあるわ。そういう日こそ行くべきなの。そうすると頑張れるわ」
出典:http://woman.infoseek.co.jp/news/celebrity/hollywood_08Dec2014_51817

いやだなと思ったときこそ行動する。
何かを継続することに、意味を見出したスカーレットさんは、結婚生活についても似たようなコメントをしています。

「結婚生活を維持するためには努力が必要だと思う。うまくいかなくなった時に逃げ出すのは簡単だけれど、関係を維持するのは大変なことだわ。でも、努力する価値は十分にあるわね」
出典: http://www.tvgroove.com/news/article/ctg/1/nid/20442.html

若かりし頃は、ちょっとスキャンダラスだったけど、容姿も心も凛とした美しい女性になりましたね。

『アベンジャーズ/エイジ・オブ・ウルトロン』に登場する、アイアンマンやキャプテンアメリカ、ソーやハルクといったナターシャ以外の面々も、常に成長をしています。

一見すると強大なパワーを持ったヒーローたちですが、それぞれ悩みや不安、忘れられない過去を持っています。
各々が心の傷と向き合い、乗り越えながら強くなっていくのです。

作中には、大人ならではの複雑な想いが交錯していて、共感できる面が点在しています。

ナターシャは、元は暗殺者として訓練を受けたキャラクターです。
人との関わりに一線を置くような女性でしたが、強く、美しく、たまに皮肉交じりの冗談を言い合う余裕を持った、世界を救うヒーローになれたのは、アベンジャーズたちの間に生まれた、確かな絆のおかげでしょう。
アベンジャーズの一員として活動するうちに、心の氷を溶かしていったのです。


ナターシャの葛藤は、怒りを糧に超人的な力を発揮する大男、ハルクとのやりとりで多く明かされます。
ハルクは大男として活動する間、人間としての理性を失い、力の限り闘ってしまうのですが、ナターシャはそんなハルクに寄り添い、コントロールする役目を負っています。

二人はアベンジャーズの活動の中で、一緒に行動をする機会が多いため、お互いが抱える恐怖や不安、心の傷に敏感なようです。

スカーレットさんは、作中のふたりのヒーローについて、

「2人とも出口を探している、ただのノーマルになれるチャンスを心から探し求めているわ。おそらくは、他のどのキャラクターたち以上に、あの2人は自身の日常の現実に反目していて、そのことをお互いの中に感じ取っているのではないかしら」
出典:http://woman.infoseek.co.jp/news/entertainment/eigacom_20150608005?p=2

 
と語っていて、よき理解者であるパートナーを得たことによる、スカーレットさん自身の成長を振り返っているようにも聞こえます。

映画『アベンジャーズ/エイジ・オブ・ウルトロン』のナターシャというキャラクターに焦点をあてると、誰のために戦うのか、家族とはなにか、過去といまと未来への葛藤など、ヒーローというよりも、人間としての心の描写が多いため、自然と引き込まれていくと思います。

家庭に憧れるような一面をのぞかせるも、ヒーローとしての自分を維持しなければならない現実。
女性だから共感できる、ナターシャの過去の苦しみが、とてもリアルに表現されています。
それは、スカーレットさんが人生を通して実際に体験し、感じた想いがナターシャとして表現されているからだろうと、納得しました。

ヒーローになりたいけど、ヒーローも楽じゃない。
でも、やっぱり憧れますね。

(たまさき りこ)

キラリと輝く名言

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▶▶【前編を読む】:嫉妬もする、独占欲もある。失敗から「美しい魔性の女」になる。女優スカーレット・ヨハンソン【前編】

新たな “視点” で、
昨日よりもちょっといいワタシに。
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