嫉妬もする、独占欲もある。失敗から「美しい魔性の女」になる。女優スカーレット・ヨハンソン【前半】

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出典:http://eiga.com/movie/34170/interview/

 今回は、2015年7月4日公開予定『アベンジャーズ/エイジ・オブ・ウルトロン』(ウォルト・ディズニー・スタジオ・ジャパン配給)にナターシャ・ロマノフ(ブラック・ウィドウ)役で出演する、ハリウッド女優のスカーレット・ヨハンソンさんのトラブル対処メンタリティを見つめます。

ワタシのあの頃
8歳で舞台デビュー。映画デビュー後は不興の責任をなすりつけられ……

スタイル抜群、メリハリボディで、スクリーンいっぱいにアクションシーンを見せつけてくれるスカーレットさんですが、デビュー間もなくからしばらくの間は、ちょっとぽっちゃり気味グラマー女優でした。

13歳の時に両親は離婚してしまいましたが、母は映画製作者、父は建築家、祖父は脚本家という、芸能に秀でた家族の元で育ちました。

スカーレットさんも演劇学校に通っていて、8歳でブロードウェイの舞台に立ちます。
2年後に『ノース 小さな旅人』で映画デビューを果たし、『ゴーストワールド』ではトロント映画評論家協会助演女優賞を受賞しました。

トントン拍子に映画出演が決まっていき、国内外から数々の賞を受賞するのですが、同時に容姿に対する皮肉な報道をされるようになりました。

多くの有名ハリウッド女優は、スリム体型で豊かなバストを維持している人が多かったのですが、スカーレットさんは自然体でした。

決して太りすぎているわけではないのですが、ハリウッド女優、セレブというくくりで見てしまうと、ナチュラルすぎるように思われたのでしょう。

雑誌のインタビューでは、自身の体型についてどう思うかと、少し意地悪な質問を受けています。
そんな時、スカーレットさんはぴしゃりと言ってくれました。

「プレッシャーを感じることがあるとしたら、自分で鏡を見てどう思うか。それだけね」
出典:http://www.yomiuri.co.jp/komachi/beauty/celeb/20140427-OYT8T50292.html

見せかけの美貌に頼らなくても、スカーレットさんは女優として最も重要な仕事、演技の評価も高いですし、外見に対してどう思うかなんて、他人が口出しすることじゃないのと、芯の強さを表しました。

自然体で、どこか野生的な強さを秘めた性格は、男女問わず多くのファンを魅了します。
しかし、強気な性格のせいか、20歳を迎える頃から異性トラブルに巻き込まれることもありました。

スカーレットさんに限ったことではないのですが、ハリウッド女優の色恋沙汰を、マスコミは喜んで “ネタ” にします。

スカーレットさん本人は、恋愛観やトラブルに対してとても冷静な持論を持ち続けていました。

「実際、女性として男性に仕事や責任感を期待することはあると思う。でも相手に求めてることにこだわってしまうと、誰かと一緒に成長する機会を逃すことになるわ」
出典:http://news.walkerplus.com/article/45123/

恋をしたとしても、寄りかかりすぎて自分の成長を止めてしまってはならないというメッセージ。

また、俳優仲間のスキャンダルについて問われた時も、

「そのことについてはなにも知らないもの。どんな方向にせよ、私が勝手に推測するのはバカげていると思う」
出典:http://news.walkerplus.com/article/45331/

このように、他人のプライベートについて余計な詮索、推測すること自体おかしいと、堂々と答えています。


自分には自分の生き方があり、人には人の生き方がある。何者にもとらわれることのない生き方を望んでいたのでしょうね。
サバサバと自分の意見を述べる姿に、好感を覚えます!

こうして、いくつかのスキャンダルを乗り越えながら、のちにスカーレットさんは役作りのためのトレーニングを開始します。

そう、あの世界最高の女スパイ、映画『アベンジャーズ』の人気キャラクターとしても知られるナターシャ・ロマノフ(ブラック・ウィドウ)を演じることになったのです。
ナターシャといえば、ボディラインがはっきりとしたスーツ。スーツを美しく、かっこよく着こなすために、肉体改造を決意するのです。

変わったきっかけ
人気キャラクター『ナターシャ』の好演。役のように、守るべきものとめぐり合う

映画『アイアンマン2』(2010年)に、アイアンマンの敵キャラクターとして登場するのが、ナターシャ・ロマノフ(ブラック・ウィドウ)。

ナターシャは訓練を積んだスパイのエリートとして、アイアンマンを追い詰めます。
作中で、体にフィットしたレザースーツを着用し、格闘や射撃シーンを演じることから、スカーレットさんは役作りのために、厳しいトレーニングを始めました。

以前からセクシーな女優として名高かったスカーレットさん。
しかし、トレーニングによって磨かれたあとの姿は、映画スタッフから大絶賛されたそう。

苦しかったであろうトレーニングを、どんな気持ちで乗り越えたのでしょう。
美味しいものを食べることが好きなスカーレットさんを奮い立たせたのは、明確な目的意識です。

「1日に何時間も筋肉を鍛えるトレーニングをしたわ。それからアクションシーンのレッスンもね。でも、ボディースーツを着るという最終的な目標があったから楽しかった」
出典:http://www.yomiuri.co.jp/komachi/beauty/celeb/20140427-OYT8T50292.html

華美なドレスや、高級な服を着るためのダイエットとは、少し違うようです。
この動機には、女優としての責任感やプライドを強く感じます。

世の中にはあえて、アクションを避けている女優もいます。演技によっては怪我をすることもあるでしょうし、保身的になる気持ちも理解できます。

でも、スカーレットさんは進んで肉体的に辛い役を演じようとし、その強い意思は観客や映画スタッフにも伝わりました。

アクション女優としての新たな舞台を手にしたスカーレットさんは、ナターシャという役をきっかけに、キャプテンアメリカ、ハルクなどのヒーローが集結した大ヒット映画『アベンジャーズ』への出演につなげます。

このころ、女優業は順風満帆でしたが、私生活では継続して傷つくことがありました。
人間同士の気持ちのすれ違いや、誤解、過度な報道……。

どんな強い人だって、疲れてしまうでしょう。

「人の気持ちは思い通りにいかない」
出典:http://japan.techinsight.jp/2014/02/momo-scarlett-johansson-he-is-the-best.html

実際、スカーレットさんもこんな言葉を漏らしていた時期もありました。
それでも、今までの経験や思いは、無駄ではありませんでした。
新たなパートナーとの出会いがあったのです。

この恋で、初めての経験をしました。

「(略)私は今の、たったひとりの理想の彼と付き合うまで、自分が嫉妬するタイプとは思わなかった。たぶん過去にはそんな関係を持たなかったのね。前のパートナーにはそれほど愛が無かったというわけではないけれど、ただうまく愛せなかったんだと思うの。」
出典:http://japan.techinsight.jp/2014/02/momo-scarlett-johansson-he-is-the-best.html

以前はパートナーに対して、不器用な一面があったそうですが、心の中も包み隠さないでいられるパートナーと巡り合ったことで、周囲の人間との関わり方や、自身についての考え方に変化が現れます。

私生活も順調にまわりはじめ、ますます女優業への力がはいるスカーレットさん。環境変化が、女優としてどんなパワーをもたらすのでしょうか。

自分のあるべき姿を認めよう、愛してあげようというスタンスのスカーレットさんは、役のために肉体改造に挑みました。
有名な女優ですから、望めば苦しい仕事を避けることもできたでしょう。

でも、ナターシャ役を引き受けて、役のために頑張れるんだというコメントから、本当に運命の配役だったんだろうなと感じました。

少しネタバレになりますが、『アイアンマン2』で登場したナターシャも、『アベンジャーズ』やその他スピンオフ作品で活躍を重ね、最新作『アベンジャーズ/エイジ・オブ・ウルトロン』では
人工知能ウルトロンの存在をめぐり、アベンジャーズの結束力が問われ、世界が崩壊する危機が訪れます。
ナターシャも巻き込まれ、翻弄されながら、ヒーローとしての強さだけでなく、人間として成長していく様子がみられます。

苦難を乗り越えるたびに強くなる。
まるで、スカーレットさん本人と、リンクしているみたいです。

(たまさき りこ)

キラリと輝く名言

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▶▶【後編へ続く】大人だから成長できる! 無駄な人生経験はない。女優、スカーレット・ヨハンソン【後編】
〈 次回は7月3日更新予定です 〉

新たな “視点” で、
昨日よりもちょっといいワタシに。
―――― eyes.+