「好き」が食へのこだわりに導いた。好きを知る秘訣とは。人気パティシエ柿沢安那【後編】

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出典:http://xn--z8js3azm.com/interview/interview15.html

 やりたいことを見つけるために必要な、柔軟な発想力。自分が求める料理とは何かを追求して、辿り着いた答えは、マクロビオティックでした。なりたいわたしを実現するには、なにが必要なのか。柿沢安那さんの視点からヒントを得てみましょう。

ワタシのあの頃
野菜の持つパワーをできるだけ多くの人に伝えたい

 26歳のとき、結婚をきっかけに、夫の実家がある栃木に移り住みます。東京で生まれ育った柿沢さんにとって、田んぼや畑が身近にある生活は、新鮮で、驚きの連続でした。野菜が好きだったのに、今まで、野菜が育つ所を見たことがなかったことに愕然としました。
土の匂いや、畑のやわらかさ。太陽に向かってぐんぐんと育っていく野菜の生命力。柿沢さんは、この土地で、ベジタリアンのレストランを開くことを決めました。

 野菜のことを知れば知るほど、野菜は「モノ」ではなく「生命」なのだと実感し、生命をいただくことが、食の原点であり生きることの糧だということが、深く心に刻まれました。
 
 そして、マクロビオティックで学んだ、「身体と土地は切り離せず、その土地で育ったものを食べることが、体に一番良い」という「身土不二」の考え方をもとに、「食はアート」であるというフランス料理の概念、そして野菜の生命力をもっとみんなに知ってほしいという気持ちが全部つながり、間もなくして、発進力のある東京に店舗を移し、世界初の野菜を使ったスイーツ専門店を誕生させることになりました。

食べ物に必要なのは「楽しさ」と「美味しさ」だと思うんです。毎日食べるものが美味しくて、楽しい食卓であったら、さらにそれが健康につながっているなら、こんなにすばらしいことはないわけです。そういった発想が野菜のスイーツをつくるきっかけになっていきました。出典: http://livelywoman.jp/feature/20140228-382.html?current=2

 

小さな目先の目標しか持っていなかったら、叶えられなかったときに落ち込んでしまいますよね。でも、大きくて遠い目標に向かっていると、今叶わないこと一つや二つあっても構わないという余裕が生まれます。だから、私は80代になった自分のことを思って、今行動している感じです。80代まで生きてやりたいことをやるんだと考えると、自然と「健康や食べ物にも気をつけなきゃ」と思える気がします。出典: http://livelywoman.jp/feature/20140228-382.html?current=4

 

 好きなことを知ることは、自分を知ること。柿沢さんは、自分が好きなことを見つめながら、“なりたいわたし”を明確にしてきました。
 “なりたいわたし”に近づく手段は多様で、いつでも更新可能。手段に捉われ過ぎず、柔軟に前向きに将来を見据えていく。柿沢さんの持つ柔らかさや力強さは、豊かな土地で丹念に育てられた、生命力あふれる野菜が与えてくれているのかもしれません。

(永倉佳代子)

キラリと輝く名言

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▶▶【前編を読む】:「好き」を求めて挑戦を繰り返す。人気パティシエ柿沢安那【前編】