女子アナではなくアナウンサー。吉川美代子に学ぶ、酷い言葉に傷つかずに好きな仕事をやりきる秘訣【後編】

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▶▶【前編を読む】:「あなた、まだ続けるの?」吉川美代子に学ぶ、酷い言葉に傷つかずに好きな仕事をやりきる秘訣【前編】

 TBS勤続37年アナウンサーとしての使命をまっとうし、現在の女子アナブームに警鐘を鳴らす女性、鋼鉄の意思の持ち主、吉川美代子さん。前編は、アナウンサー人生の原点をお届けしました。後編は、仕事の辛さから救ってくれた意外なライフワークと、「後世へ伝えたい心の声」を見つめます。

変わったきっかけ
ライフワークであるラッコの研究と、自分のため後進のため仕事に取り組む毎日

 ショックと怒りが吉川さんをおそいましたが、幸いなことに彼女には他に没頭できるライフワークがありました。「ラッコの研究」です。
 現在、アラスカ海洋哺乳類研究所、客員研究員という肩書を持つ吉川さんですが、ラッコに興味があることを知っていた出版社が、ラッコの写真集のコメントを書かないかと誘ったのがきっかけと言います。

専門家から正しい知識を学んだ上で、ラッコの魅力を伝える本を書きたい
出典:https://www.elavel-club.com/special/201409/interview.html

 行動力のある吉川さんは、まず、研究にあたっている教授をリストアップ、そして、知名な研究者を紹介してもらうことに成功。実際にシアトルまで取材に出かけました。

アラスカなどラッコの生息地を訪ねて、何度もアメリカの研究者たちと調査を行いました。自分の興味を仕事の企画にして会社の経費で行く人もいますが、私はそういうのが嫌い。全部自腹です。
出典:http://www.news-postseven.com/archives/20140709_264106.html

 吉川さんは、他の研究者たちと方々の現地へ足を運び生態の調査を行いました。新しい知識を吸収するたび成長を感じ、人生の励みにもなったと言います。そして、のちに著書「ラッコのいる海」も出版、講演も行っています。
 研究と仕事の二足のわらじ、多忙な日々が続きましたが、その生活は充実感に包まれていました。もちろん本業であるアナウンサー職を疎かにすることありませんでした。
 40代では、管理職に就き、TBSアナウンススクール校長としても活動しています。

最後の砦として局アナがちゃんとしなければいけない
出典:http://www.sponichi.co.jp/entertainment/news/2014/05/31/kiji/K20140531008266770.html

 吉川さんといえば、歯に衣着せぬ物言いをする印象がありますが、すべてはアナウンサーとしての仕事をまっとうして欲しい、その思いに尽きるのではないでしょうか。
 30代・40代と年を重ねたときに、過去を振り返って何を思うのか。アナウンサーとして最大限の努力ができたか。仕事に対して真摯な吉川さんだからこその発言が多くあります。

今と、これから
大きな節目を経てフリーとなった今、飛躍に向けてのスタートをきる

 2014年5月、自身の誕生日を迎えるともにTBSを定年退職した吉川さん。

私たち、女子アナとしては入社してなくて、アナウンサーとして入社した
出典:http://www.nikkansports.com/entertainment/news/f-et-tp0-20141208-1406446.html

 TBS時代は、終始一貫アナウンサーとしての役割とプライドを胸に東奔西走してきた吉川さんですが、フリーとなった今も姿勢は変わりません。
 現在はアナウンサー事務所「キャスト・プラス」の取締役に就任。また様々な番組にコメンテーターやキャスターとして出演し、アナウンサーとしての誇りを胸に日々邁進しています。

 時に語気の強い言葉を発する吉川さんですが、自分に対しても厳しい人だからこそ説得感があり、重みもあるのでしょう。
 吉川さんの言葉に感化され、背中を見て育ってきたアナウンサーは少なくないはずです。
 自分のポジションを理解し、行動できる人、吉川さん。探求心旺盛な彼女は、この先もさらなる一歩を踏み出していくことでしょう。
(EKKO)

キラリと輝く名言

苦手な人は好きにならなくていいから、仕事をとことん好きになって

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新たな “視点” で、
昨日よりもちょっといいワタシに。
―――― eyes.+