真実の愛を得るために必要なもの、それは勇気と優しさ。ディズニー映画「シンデレラ」【後編】

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今と、これから
ありのままのワタシを、僕を、愛してくれますか? 自分の想いに素直になって、信じていれば世界は変わる

 すっかり謎のプリンセス、エラに恋をした王子は、エラの行方を捜していました。
 国王の言葉に背を押され、舞踏会の夜に残されたガラスの靴の片方を頼りに、エラを捜すことに決めたのです。

CINDERELLA

利益を求めての結婚はするな 愛のために結婚しろ
(国王の言葉より)出典:Disney『シンデレラ』

 王子がガラスの靴の持ち主に恋をしており、互いの気持ちが通じていれば即座に結婚したいと思っていることを知ったエラは、王子のもとに行こうと決心しました。
 なぜって、舞踏会を開いたのは“見習いのキット”。偶然にも、エラが一目会いたいと願っていたキットは、国王の“見習い”をしている王子だったのです。

 キットは政略結婚を迫られていた王子でした。
 キットはエラと出会ってから、すべての人が幸せを掴むために必要なのは、政略結婚ではなく、エラが持っているような勇気と優しさなのだと、信じていたのです。

 お互いの考えを理解しあっている二人の恋が、ようやく実るかと思った瞬間ですが、まま母が黙っているわけがありません。

 まま母はエラに対して、複雑な気持ちを抱いていたので、エラにとって最後で最大のチャンスを邪魔しようとしました。まま母は自分の過去を語り、エラが幸せになることを妬んでいる理由も漏らしました。
 この機会を逃せば、キットのもとには行けない。でも、まま母の気持ちを理解できないわけではない……。

 人を恨みきれないエラとは対照的に、「お金を払わず、タダで幸せになれると思うのか」というまま母の言葉の追い打ちに、エラはこう返します。

優しさはタダだわ 愛もそうよ
(エラの言葉より) 出典:Disney『シンデレラ』

 誰かに優しくすることや、誰かを愛することは、心の底からわき出る気持ち。
 誰かが幸せでいることや、誰かを幸せにすることに、見返りなんて必要ありません。優しさも、愛も無償の感情なのです。
 
 まま母のように身なりや振る舞いを美しく見せていても、それだけでは本当の幸せを得ることはできません。
 そして、どんなに辛くあたっても、決して人を傷つけないエラを見れば見るほど、まま母の心は苦しくなるばかり。
 エラの「大切なもの」を信じる続ける清らかな心は、嫉妬や欲で汚れた人の心を、少しずつほぐす力があるのでしょう。

 エラから大切なことを学び感じ取っていたキットもまた、名乗り出ないガラスの靴の持ち主との再会をあきらめませんでした。

必要なものは目の前にあります 勇気と優しさ それを忘れなければ、必ず見つかるはずだ
(キットの言葉より)
出典:Disney『シンデレラ』

 何かに不満を言うだけではなにも叶わない。エラもキットも行動する勇気、強さを信じていました。
 与えられるだけの“夢や幸せ”を求めてはいません。
 エラは、大きな勇気をみせました。みすぼらしい姿では、拒絶されるかもしれないけれど、キットの前に名乗り出ようという決意です。

君は誰だ
(キットの言葉より)
出典:Disney『シンデレラ』

 穏やかに見つめるキットの問いに、はじめて名乗りをあげました。忌まわしいあの名前を名乗ることで、本当の自分を知ってもらうことにしたのです。

シンデレラです
(エラの言葉より)
出典:Disney『シンデレラ』

 エラはプリンセスではありません。灰まみれで、汚れた服を着た村娘です。でも誰よりも優しく、勇気のある女性でした。そんなエラをキットが受け入れないはずがありません。

 恋や仕事のシーンで、どうしても背伸びをしてしまうこともあるでしょう。でも、それは本当の自分でしょうか。偽りの姿で愛されたとしても、それは本当の愛なのでしょうか。

 エラにとってのキットは、王子ではなく、“見習いのキット”でした。富や名声に目がくらんだまま母や姉とは違います。

 本当に欲しいものは真実の愛。
 誰かに愛されたい、心通わせたいと思ったとき、優しさを与えることを忘れては叶わないことを、エラは示してくれます。

 シンデレラが、城で生まれて、なに不自由なく育ったプリンセスだったら、世の女性たちは強く憧れていなかったかもしれません。
 綺麗なドレスを着て、豪華な舞踏会に夢を見ていた小さなワタシたちも、社会に出て辛い思いをしたり、理不尽なできごとに悩みながら生きるようになりました。シンデレラも同じように、嫌な思いや悲しい経験をしながら、自分の力で人生を切り開きます。

 苦悩や葛藤をしながら人生を切り開いたシンデレラは、とても近い存在で、ちょっと遠い。
 ちょっと遠いのは、勇気を持つことに少しだけ勇気がいるから。
 その勇気を持ち続けられる女性だから、キットもワタシたちもシンデレラに憧れるのでしょう。

 ようやく真実の愛を手にしたふたりは、勇気と優しさを分け与える力を得ました。

 優しくて、勇気あるふたりがひとつに結ばれたのですから、民が幸せになれないはずがありません。
 きっといつまでも、幸せに暮らしたことでしょう。

 ふたりがどう惹かれあったのか……詳しくは劇場で魔法にかかった人だけが知ることができます。
 シンデレラの言う勇気は、ありのままの自分をさらけ出すことだったり、嫌がらせをしていた人を許すことだったり、多くの意味を含んでいます。

 不幸せになりたいと思う人なんかいません。でも、幸せになる努力をしなければ、幸せはやってきません。
 シンデレラを通して感じたことは、幸せになるための努力をするためには、まずは信じることが大切なのだということ。「こんな自分でありたい」、「こんな仕事がしたい」とビジョンを捉えたら、その夢に向かってあきらめずに生きることが努力そのものなのではないでしょうか。

 時に目を逸らすことも勇気、ペースを落とすことも勇気。自分に優しくできれば、誰かにも優しくできる。優しいあなたのピンチには、きっと誰かが背中を押してくれる。あなただけのフェアリー・ゴッドマザーが見ているから。

 夢はきっと叶う。夢を叶える魔法は、それぞれの胸の中にある勇気です。(たまさき りこ)

新たな “視点” で、
昨日よりもちょっといいワタシに。
―――― eyes.+

【映画『シンデレラ』の名言】
どんな時でも勇気と優しさを持ち続けてね
ありのままの自分の姿を見せることは誰にとっても大きな冒険です
「君は誰だ」 「シンデレラです」

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Disney『シンデレラ』

本当の魔法は、あなたの勇気。

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