ボカロにコミケ。ラスボス・小林幸子に学ぶ、自分の居場所を見つける方法【後編】

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▶▶【前編を読む】:ニコ動で復活! ラスボス・小林幸子に学ぶ、自分の居場所を見つける方法【前編】”

 事務所トラブルや紅白出場落選などを経て、新たな活躍の場に再登場した歌手・小林幸子さん。前編は、わずか10歳でスタートさせた厳しい下積み時代を経て、紅白歌合戦の常連へと上り詰めるまでの軌跡と、圧倒的歌唱力でネットの住民に受け入れられた小林幸子の開拓者精神を見つめました。後編は、彼女のチャレンジ精神の裏にある、自分の殻を破り捨て、もっとも輝く場所を見つけるための、小林幸子流の秘訣を学びます。

今と、これから
さちさちにしてあげる! ジャンルの垣根を越えて歌い続ける『ラスボス』小林幸子

 最近の小林さんのニュースには、ボカロやコミケなど新しいワードが登場しています。
 ボカロとは初音ミクなどが有名な音楽音声合成ソフト・ボーカロイドの略称です。小林さんは一般ユーザーが作詞作曲したものをカバーして、ニコニコ動画に『歌ってみた』と題して動画を配信。瞬く間に注目を集めるようになり、2014年はコミケに参加し、ボカロカバーアルバム『さちさちにしてあげる♪』を1500枚も手売りしたことで話題になりました。
 ネットでは圧倒的歌唱力から「ラスボス」と称されるようになり、小林さん自身も面白いねと受け入れています。

せっかく新しいジャンルの人たちと出会うことができたのですから、これからも仲良く続けていきたいです。絶対に会うことのなさそうなところの場や人たちとこうして出会えたのは、本当に縁があればこそだなあと思います。
出典:http://www.tapthepop.net/extra/5987

 アニメや漫画好きが多く集まるコミケ(コミックマーケット)会場で、新たなファン層と触れ合ったことで、ネット界での活動にますます意欲的な姿勢を見せるように。小林さんは、これからの時代の音楽配信にネットは欠かせないものだと考えるようになり、まだまだ動画投稿も続けたいと語っています。
 ネット界に君臨したラスボス小林幸子は、あだ名とは真逆のクリアな精神を持って挑戦し続けます。

だって私たちなんてステージに立ったら、その瞬間から見世物になるだけなんですよ。「感動させる」なんて存在じゃない。「見ていただく」存在なんです。見世物っていうとちょっとヘンな意味に聞こえちゃうかもしれないけど、けっして下品ではない。
出典:http://natalie.mu/music/pp/niconata07/page/3

 土台をじっくりと築いてきたから、また違った音楽の世界に溶け込める。やり通すことのたいせつさと、受け口を広げることのたいせつさを、小林さんは教えてくれます。

本当にね、垣根を外すとやりたいことができるようになるんですよ。
出典:http://natalie.mu/music/pp/niconata07/page/4

 演歌自体知らない。そんな世代が増えつつある時代に、演歌界の大御所から攻めてきた! そんな印象を受けました。CD販売の低迷期ともいわれるこの時代、CDがだめならネットから配信すればいいじゃないと方向転換の決断をする演歌歌手は、いまのところ小林さん以外に存じません。
 ボカロカバー曲ってどんなものなのか実際に聞いてみて、小林さんが注目を集めた理由をワンフレーズで理解できました。プログラミングされたように安定した音程は当然なのですが、50年以上歌ってきた経験や表現力で圧倒されたのです。
 おすすめは小林さんも魅了されて歌ってみたという『千本桜』。歌詞は少し難解ですが、さちさちにされてみてください。
(たまさき りこ)

キラリと輝く名言

誰かにおもしろがってもらうには、まず自分がおもしろがってないと。

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新たな “視点” で、
昨日よりもちょっといいワタシに。
―――― eyes.+