「空爆、武力行使ではなにも解決しない」ノーベル平和賞マララ・ユスフザイの覚悟【後編】

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▶▶【前編を読む】

今と、これから
子どもの意識は前を向いている。あとは、大人の意識が世界を変える

 2014年、ノーベル平和賞を受賞したことをご存知の方が多いでしょう。
 受賞スピーチは世界各国の人々の関心を集め、スピーチをまとめた本が出版されるほどです。

本を手に取り、ペンを握りましょう。それが私たちにとってもっとも強力な武器なのです
出典:『わたしはマララ』マララ・ユスフザイ著[学研パブリッシング]

 銃を手にしても自由を得られないない。宗教、民族、歴史、科学を均等に学ぶことで、本当の自由を手にすることができるのだと、17歳になったマララさんは述べました。
 米国オバマ大統領との会談でも、軍による空爆、武力行使での制圧をやめよと非難しました。

 武力同士ではなにも解決しないのだということを、親族や友人の亡骸を見てきたマララさんは知っているのです。

「ただ教育するだけでなく教育の質が大事だ。何を教えるかが大事だと思う。すべての人に役割がある。政治家や大企業だけでなく、自分自身や親、メディアにも役割があると思う」
出典:http://www.huffingtonpost.jp/2014/12/09/malala-yousafzai_n_6298066.html

 学びの場はたくさんあるはずなのに、遮断されてしまう。
 そうした現実をどう打破すべきかを、わたしたちに問いかけています。
 現在パキスタンにいるマララさんの級友が通う学校では、マララさんのための席があけられています。また、男子校では入口にマララさんのポスターが張られていて、生徒や教師が礼をするのだそうです。

 スピーチに立ったマララさんは、凛としていました。一時は銃撃の後遺症で顔面に麻痺が残り、うまくしゃべることも困難でした。
 しかし、唯一のおしゃれである長い髪も治療のために切られ、美しいと言われた笑顔も失う覚悟をした少女の中には、自由と平和への熱意がありました。
 タリバンがいけないのではない。タリバンが生まれた歴史を辿れば、問題の本質がみえてくる。神様が意地悪なのではない。
 今、世界中の子どもたちが、声をあげています。
 その声は、歓声ではありません。

(たまさきりこ)

キラリと輝く名言

本を手に取り、ペンを握りましょう。 それが私たちにとって、もっとも強力な武器なの。

▶▶【前編を読む】:「撃たれる前に犯人と話したかった」ノーベル平和賞マララ・ユスフザイの覚悟

新たな “視点” で、
昨日よりもちょっといいワタシに。
―――― eyes.+