【後編】「全身がんでも、私は幸せ」樹木希林の思いどおりにいかない人生を楽しむ秘訣

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今と、これから
がんになって死ぬのが一番幸せ。「樹木希林」は死んでも生命は生き続けている

 その後、全身がん、網膜剥離による左目の一時的な失明など、樹木さんの身に様々な変化が起こります。

この年になると、がんだけじゃなくていろんな病気にかかりますし、不自由になります。(中略)でもね、それでいいの。こうやって人間は自分の不自由さに仕えて成熟していくんです。若くても不自由なことはたくさんあると思います。それは自分のことだけではなく、他人だったり、ときにはわが子だったりもします。でも、その不自由さを何とかしようとするんじゃなくて、不自由なまま、おもしろがっていく。それが大事なんじゃないかと思うんです。出典:http://futoko.publishers.fm/article/6444/

 病気を悲観的にとらえないのは「死」を受け入れているから。がんになる前から人生の終わり方をつねに考えていました。

がんになって死ぬのが一番幸せだと思います。畳の上で死ねるし、用意ができます。片づけしてその準備ができるのは最高だと思っています。
出典:http://nichigopress.jp/interview/celebrity_interview/59608/

 生命は永遠のものです。現在、服を着た樹木希林が死んでも生命はずっと続き、きっかけやご縁があれば、次は山田太郎という人間として現れるかもしれないのですから。
 控えめで謙虚でありながら自分をしっかり持っている。仕事、結婚、病気すべてをありのままに受け入れたあとは、とにかく楽しむ。「生きる」とは本来こういうものなのだろうと思わせてくれます。女優として人生のお手本として樹木さんの「これから」にまだまだ目が離せません。

(北田江美)

キラリと輝く名言

不自由さを何とかしようとするんじゃなくて、不自由なまま、おもしろがっていく。

新たな “視点” で、
昨日よりもちょっといいワタシに。
―――― eyes.+