「0と0.001の違いでもいい。変化を恐れるな!」YouTuber・バイリンガール吉田ちか

このエントリーをはてなブックマークに追加

 今回は、大手コンサルティング会社を退職後、英語学習者のやる気を支えるために奔走する、ユニークなYouTuber・吉田ちかさんの行動力について見つめます。

ワタシのあの頃
自分をうまく表現できない少女は殻を破り、とびっきりのチャレンジャーに!

 家族の仕事の都合で、小学一年生でアメリカ・シアトルに渡った吉田さん。生活の中で英語を自然に学び、16年間をアメリカで過ごしました。吉田さんは、他国籍の住人が少ない地域で暮らしていたため、幼いうちから人種の差を感じていました。そのため、自己表現に苦手意識を持った、内弁慶な学生時代を過ごしたそうです。

 その後、吉田さんは勉学に励み、ワシントン大学ビジネススクールに進学。ここで小さな転換期を迎えることになります。人種、国籍を問わない多国籍なキャンパスライフを送ることで、「みんなと同じでなくていいのだ」と気づいたのです。

いろんな人種の人たちと出会い、やっと一人ひとりの違いを理解して、吉田ちかという「個」でいいんだと思えたんです。
出典:http://tabi-labo.com/

 こうして自分の殻を破った吉田さんは、将来を見据え、在学中にネイリストの資格を取得しました。

 誰もが一度は、みんなと違った自分に不安を抱いてしまいますよね。前へならえをしなければならない気がする。なんて、女性は特に意識しやすいものですから。みんな違って当たり前だと気づき、受け入れる機会は、案外身近にあるのかもしれません。

変わったきっかけ
両親の助言で帰国し、YouTubeから「バイリンガール英会話」の配信を開始

 大学卒業時、吉田さんは何をしようか迷いました。そんなとき両親に言われた、「日本にいってみれば」という一言に背中を押され、帰国を決めます。

日本の就職活動では、学生がみんな黒いリクルートスーツを着ますよね。「私も黒いスーツを着ないとダメかな?」と母に聞いたら、「別にいいんじゃない?」と言うんです。それで、全身白のスーツと靴でキャリアフォーラムに参加しました。
出典:http://www.junglecity.com/

 海外生活で培った感性と個性表現が功を奏し、吉田さんは大手コンサルティング会社へ就職。在職中にはネイルサロンを開設し、運営するなど、そのときやってみたいと思うことに、自ら挑むようになりました。

 また、2011年在職中に、多くの英語を学ぶ人がつまずきやすいポイントを説明したいと、YouTubeから「バイリンガール英会話」の配信を開始。視聴者のペースに合わせた内容で、話題となりました。

見てくれる人を元気にすることが、私の動画の一番の目的かもしれません。
出典:http://www.junglecity.com/

 そして2013年、英語学習者の背中を押したいと、会社を退職し、専業YouTuber-に転身。

周りがどう思うのかを気にして中々踏み出せない人が多いと思うんですが、他人って自分が思うほど気にしていないし、わたしも含めてみんな自意識過剰なんですよ。
出典:http://english.cheerup.jp/

 失敗して当たり前、できなくても当たり前。まずはちょっと覗いてごらん。そんなスタンスが、ファンを増やしていったのです。

 吉田さんはTwitterやコメントに目を通し、視聴者の生の声をとても大切にしています。どうしたら面白く、飽きのない学習ができるかを常に考えてくれます。「人の話を聞く」ことでひらめきを得て、そのおもしろさを共有してくれる、そんなフレンドリーさが魅力です。

今と、これから
みんなが楽しいと思えるモノを提供したい。それが自分の好きなことだから

 すべての構成、動画編集をひとりでこなす、クリエイティブで自由な日々に、不安を覚えることも。誰も叱ってくれない、褒めてくれない不安。良いこと、悪いことがはっきりとしない状況に、苛立つ日が増えたと語っています。しかし吉田さんは、そうした感情を認めてあげることで、モチベーションを上げてしまうのです。

好きなことで生きていくって、思った以上に大変だったけど、最高にしあわせ。(中略)自分に腹が立つって、凄く大事なことだと思う。自分の弱みを改善したいと言う気持ちがあるからこその感情だから。
出典:

 2014年には新たなコンテンツ「Chika’s Japanagos channel」を開設し、日本文化の発信をはじめました。

 「バイリンガール英会話」も、もっと面白くなるでしょう。イタリア語の学習をはじめたからです。「自然と英語を話せるようになったので、言語習得の苦痛がわからない……。視聴者と同じ苦痛を経験せねば」という理由からだそうです。そんな吉田さんの経験や努力が、番組配信に活かされないはずがありません!

 このようにチャレンジ精神旺盛な吉田さんは、とりあえずでもいいから、まずはやってみるべきだと伝えています。

英語で "make a difference"と言うフレーズがあります。違い(差)を作る。要は、何かを変えると言う意味です。それは小さなことでもなんでも良いんです。0と0.001の違いだけでも。
出典:http://blog.livedoor.jp/

 肩を張らず、意地も張らず。そのとき感じた通りに、まずは動いてみよう。好きなことを見つけるためにも、はじめるためにもまずは行動すること。設定したゴールと違うところにたどり着いてもいいんです。向いていないなと思ったら、引き返したっていいんです。一度きりの人生だからこそ、やってみなきゃ。
(たまさきりこ)

キラリと輝く名言

目標なんてなくてもいい。変化することを恐れなければ、想像以上のことができる。

新たな “視点” で、
昨日よりもちょっといいワタシに。
―――― eyes.+