「辛いのは私だけじゃなかった…」数々のバッシング、不妊治療を乗り越えた、山本モナ

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 今回は、妊娠、出産時にブログに寄せられた女性たちの悩みを知り、自分の体験を共有しながら、女性が自分らしく生きられる社会作りに取り組んでいる山本モナさんの生き方を見つめます。

ワタシのあの頃
放送局のアナウンサーになるが、そこは意外にも封建的な社会

 取材もできるし、女性としての資質も生かせるということで選んだアナウンサーという仕事。でも、「マスコミ」という華やかな世界は、女性の働きにくい封建的な社会だったのです。

入社当時は働きながら子どもを生んだ女性社員はいなかったくらいです。結婚して辞める人がほとんど。5~6年目の頃、ようやく出産して現場復帰する女性が現れたくらいでした。
出典:http://www.kouenirai.com/

 会社での女性に対する理不尽な扱い。年齢による差別もありました。山本さんは、「今までの自分をリセットしたい」という気持ちから、結婚を機に仕事をやめることにしました。

変わったきっかけ
不妊・妊娠・出産・育児。悩んでいたときに支えてくれたのは、同じ悩みをもつ女性たち

 なかなか子供ができないことを不思議に思った山本さん。多嚢胞性卵巣症候群という不妊症だと診断されます。不妊治療は、離婚話が出て実家に帰った時期もあったほど大変でした。でも、ドクターに言われた言葉を胸に、ねばり強く治療を続けます。

不妊治療でベビちゃんを授かるのに大切なのは、気合、根性、愛情、忍耐力、いいドクターの5つだけど、そのうち一番持ち続けるのが難しいのは、忍耐力だよ。どんなに結果がすぐでなくても、本人が、『ベビちゃんがほしいんだ!お母さんになるんだ!』って強く願って、思い続けることが一番大切なことだよ。(ドクターの言葉)
出典:http://ameblo.jp/nakanishi-mona/

 山本さんは、自身のブログで、不妊治療のこと、流産してしまった辛い体験……などを報告しました。

ブログに書いたら、1000件以上の書き込みをいただきました。同じ問題を抱えている人がこんなにいるんだと思うと、私自身、自分の問題としてだけでなく、多くの女性に関する問題として向き合っていかなくてはと思うようになりました。
出典:http://www.kouenirai.com/

 そして、2012年7月、山本さんは第一子となる女の子を出産しました。

 出産後、生活が落ち着き、膨らんできた「仕事をしたい」という思い。山本さんは「子どもがまだ小さいうちに働くのは、親のエゴなんじゃないか」という気持ちとの間で悩みます。そんなときに支えてくれたのは、夫とブログの読者でした。

私のブログを読んでくれる方には、私と同時期に妊娠、出産した人が多いんです。だからみんな同じように仕事の復帰について悩んでいて。いろんなコメントをもらってすごく参考になったし、励まされましたね。
出典:http://wol.nikkeibp.co.jp/

 不妊治療や、愛しい命をおなかの中で亡くした辛い体験。そのときにつづったブログの読者からの声は、山本さんに初めて「自分だけの世界」から外の女性に目を向けるきっかけを作ったのではないでしょうか。会社を辞めるときに考えた、「自分らしい、自分にしかできない仕事」をこのときに見つけたように思います。

今と、これから
女性が社会進出する上での課題や問題を、一緒に考えていきたい

 山本さんは、自身の経験をふまえて、壁に突き当たって悩む女性にアドバイスする「オンナの元気塾」を始めます。あえて「不妊治療中」「子育て中」等のカテゴライズをせずに、多種多様な環境のもと、多様な価値観を持っている人たちを大切にしている山本さん。だからこそ、現状打破の方法が見つからない人の突破口も見つかっていきます。

私達が生活している社会には、たくさんの価値観をもった女性、生き方をする女性がいることが当然なんです。
出典:http://dual.nikkei.co.jp/

悩み相談は、不妊治療について、妊活について、結婚について、仕事について、友達についてなど、本当に多岐にわたっていて、私自身も、それにお応えするために自分自身を振り返るので、とても勉強になるんです。
出典:http://dual.nikkei.co.jp/

 数々のバッシング、不妊治療、流産と、辛い経験の中でも常に前向きに生きてきた山本さんだからこそ伝えられるメッセージ。これからもすべての女性が自分らしく生きられるよう、「あと一歩」を踏み出すための勇気を与え続けていくことでしょう。

 彼女の目指す「オンナの元気塾」が、社会に影響を及ぼせるような存在になる日も近いかもしれません。
(山庭さくら)

キラリと輝く名言

賛否両論があって当たり前。良い評価も悪い評価もすべて私。

新たな “視点” で、
昨日よりもちょっといいワタシに。
―――― eyes.+