「ブスになったね」と言われ、奮起! 仕事と家庭の両立を応援する、ベアーズ取締役・高橋ゆき

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 今回は、女性に家事のパートナーを提供する企業「ベアーズ」を夫婦で立ち上げ、専務取締役と母親業を両立させている女性、高橋ゆきさんの「人生の切り拓き方」、そして彼女の「夫婦円満・育児のコツ」を見つめます。

ワタシのあの頃
香港への転職と出産、育児。女性の社会進出をバックアップする「メイド」と出会う

 高橋さんはやんちゃで使命感の強い女の子でした。学生時代には起業家の母と共に、祖母の介護を経験。留学のため短大に進みますが、介護と仕事に疲れた母が倒れ、留学を諦めて国内で就職しました。

ポジティブ思考だったので、これも使命だと思っていました。人生で起きる出来事には全て理由があるんだって。
出典:http://www.tobeg.co.jp/

 結婚後、香港の商社への転職を打診されます。憧れの海外で活躍するチャンスと、主婦の身で海外単身赴任というリスクの狭間で高橋さんは悩みました。すると夫であり後年ベアーズを共に起業した高橋健志さんが仕事を辞め、同じ商社へ一緒に転職してくれたのです。

人生は自分が選べばその通りになると感じた瞬間でもありました。
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 その後妊娠が発覚。出産後の女性が第一線へ復帰することは、日本では困難な道のりです。高橋さんは戸惑いましたが香港では大歓迎され、メイドという「家事のパートナー」の存在を知りました。香港は共働き家庭が多く、女性の社会進出をプロのメイドたちが支えているのです。高橋さんもスーザンという素晴らしいメイドとめぐりあい、家庭と仕事を両立させることができました。

 留学という夢を一度は家族のために諦め、海外転職と同時に妊娠という壁にぶつかった高橋さん。ポジティブさを失わず、支えてくれる人々への尊敬と感謝を忘れない彼女だからこそ、人生を切り拓く局面できらめく「出会い」に恵まれてきたのかもしれませんね。

変わったきっかけ
育児と仕事の両立が難しい日本…家事パートナーを提供する「ベアーズ」を夫婦で創設

 4年後、帰国と同時に夫がアメリカへ留学。すぐに第二子妊娠が発覚します。東京での就業・出産・育児はスムーズにいくはずでした。しかし、香港のようなメイドサービスはまったく見つからなかったのです。

女性が社会に出て自分らしさを磨くために人に家事を任せるという概念が、その当時の日本にないことに遅れているなと感じた(中略)女性にとってエンドレスで続く”家事”というストレスは大きいと思うんです。
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 多彩で無限に続く「ママの仕事」を代行してくれる専門家など、日本には存在しません。生活に疲れ果てた頃、留学から帰国した夫に「ブスになった」と言われ、高橋さんは自分から笑顔が消えていたことに気づきました。日本にはメイドサービスがないことを話すと、夫は「ないなら自分たちで作りだそう」と立ち上がったのです。

愛する人の笑顔がなくなるって、とても悲しいことですよね。(中略)そしたら彼も自分たちでスーザンの様な人をつくろう(中略)って言ってくれて、今のベアーズが産まれたんです。
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 「ブスになった」……こんなひと言をパートナーから投げかけられたら、喧嘩になってしまうことも多いのではないでしょうか。でも、高橋さんはそこから自分が失ってしまったもの、求めているものに気づき、新たな世界の扉を開いていきました。それは普段から、夫婦の間に愛情に満ちた信頼があるからなのでしょう。

今と、これから
家族、社員、利用者に愛と笑顔で接するために、常に自分を愛し、「カワイイ心」で生きる

 高橋さんを輝かせる大きなポイントのひとつは「育児」です。

仕事へのエネルギーは全て家庭が源、(中略)『育児を通して育自』ですネ
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 今は女性が社会進出を果たして輝く時代。高橋さんの考える家事のプロ「ロイヤルメイドサービス」は、女性の充実した人生のパートナーを目指しています。そこで積極的に55歳以上の女性を採用、子育て経験豊富な主婦層の仕事復帰の場を広げているのです。

宇宙サイズで物事を見られる様になったのは、やっぱり子どもを産んでから(中略)彼(長男)に出会って迷いなく前に進める様になったと思うの。
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 育児中、女性は時間や行動に制限を受けることも多いものです。しかし、子どもが運んでくれる縁やチャンスは無限の可能性を秘めています。子育ては自分育て、と意識するだけで育児にかける時間は輝き、自分をどんどんきらめかせる貴重な経験になるのです。

ベアーズという会社は決して掃除屋さんではありません。人生のパートナーです。(中略)人生一度きりだし、その人生の中で、愛する人の為により素敵な笑顔を保つ、そんな心のゆとりを提供する会社でありたいですね。
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 愛に満ちた女性の笑顔が、いかに家族を勇気づけるか高橋さんは力説します。心に余裕がなければ女性の笑顔は生まれません。そのために高橋さん自身、楽しいと感じること・自分を愛することが大切だと考えています。

 ベアーズの社長をつとめる夫・健志さんとは20年以上の二人三脚です。夫婦円満のコツは、お互いをよく見てしっかりコミュニケーションをとることだとか。相手をよく見てコミュニケーションすることは、相手からも自分がじっくり見られるということ。常に気配りをしてくれる“いくつになっても可愛い心を持つ女性”は、夫にとって愛おしく魅力的な存在でしょう。愛される女性になるには「愛し、愛されるココロ」を持つ努力が効果的なのかもしれません。

キラリと輝く名言

夫婦円満の秘訣は、実は自分が“カワイイ心の女性”でいようとすること。

新たな “視点” で、
昨日よりもちょっといいワタシに。
―――― eyes.+