「北の国から」螢役から、新たなフィールドへ! 女優・中嶋朋子が“自然体”でいられるヒケツとは

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 今回は、国民的テレビドラマ 『北の国から』(フジテレビ系列)で22年もの間、「黒板螢」役を演じるなど、テレビや舞台、朗読、執筆などでも独特の感性を発揮している女性、中嶋朋子さんの「やわらかで、自然体なスタイル」の秘訣を見つめます。

ワタシのあの頃
いつのまにか始めた「女優」という仕事。演じることの難しさを痛感

 2歳で劇団ひまわりに入り、7才から『北の国から』の蛍役を好演、一躍人気女優になった中嶋さん。大人の中で演じ、表現することが刺激的でした。

 でも、年齢を重ねるにつれて、「自分は周りの要求に答えられているのかな。」「やりきる、演じきるってどういうこと?」と悩み出し、いっそのこと女優を辞めたいと考え始めます。

 ただ、中嶋さんはそんなもやっとした気持ちや、辞めたい理由をちゃんと言葉で表現できませんでした。そして、20歳になったときに、母親に改めて相談してみると、意外にも『自分で決める年齢になったのだから、好きにしなさい。』と言われてしまいます。

そうしたら反対に、辞めたくない理由ばかりが出てきてしまったんです。(中略)できることと今やりたいと思うことを真摯にやっていくしかない。そこからしか次は見えないし、課題も見えないから。
出典:http://womantype.jp/mag/archives/1609/

これが、「女優という道」を初めて自分で選んだ瞬間でした。

 大人になるにつれて、できることが増え、自由度が増していきます。「自分だからできることって何?」「私がやりたいこと、向いている仕事って?」誰もが一度は考えたことがあるのではないでしょうか。

変わったきっかけ
柔軟で、しなやかでいることで、演じることが楽しく。「自分らしさ」と向き合う

 役には必ず、演じる人の生きざまや信念が反映されます。あるとき中嶋さんは、役作りのアプローチを変えようとしました。

演じるには綿密な準備をしなければならないけれど、し過ぎると不自由になってしまうんです。(中略)だから、結論はどこかに任せて、柔軟に受け入れられる余白を残しておく。例えるなら、手を“グー”に握っておくのでなく、“パー”に開いて構える、ホールドしない姿勢が重要なんです。そのことに気付けたのは、長い年月を経たからこそ。続けてきたことで得られた、仕事からもらったギフトだなと思っています。
出典:http://womantype.jp/mag/archives/1609

 そして、『北の国から』の螢を演じ終え、自分と向き合う時間ができ、活動の幅を広げていきます。

テレビだけでなく舞台や執筆活動と、自分の中から湧き出てくる『やりたいこと』と正直に対話する中で『自分らしさ』をつかんでいきました。『失敗しても当たり前』と自分を許せるようになったことで、自分や周りを信じることに繋がっていきました。
出典:http://www.nomu.com/

 ギチギチに悩みすぎず、余裕をもって自分を見つめなおす。中嶋さんの自然体なスタイルは、この「余裕感」から生まれているのではないでしょうか。

今、そしてこれから
「まっ、いっか!」の余裕を大切に。仕事、母、娘なワタシ。いろんな自分を好きでいたい

 中嶋さんは、1998年にヘアーメイクアーティストの西村俊範さんと結婚。同年に男児を出産。家族ができたことで、プライベートと仕事のスイッチがうまく切り替えられるようになり、生活を楽しむ余裕ができたそうです。

子どもとの関係性もお仕事も、夫婦関係だって親子関係だって、『7~8割できてたらよし!』って考えに変われたのは育児経験のおかげかも。
http://womantype.jp/mag/archives/1609

仕事も好きだし、本を読んだり、映画を観たりする自分の時間も好きだし、母親な私も好きだし、旦那のパートナーとしての私も好きだし、娘な私も好き。(中略)母親だからこう、妻だからこう、女優だからこうって力まず、『まっ、いっか』って自分を許して、認めることで生まれる開放感を大切にしていきたいですね。
出典:http://www.nomu.com/ouchi/special/long/

 幼少の頃から大人社会の中で演じ続けたことで、他の世界に住む人にはわかり得ない苦労や傷みも経験したかもしれません。でも、その長い長い時間の中から彼女が受け取ったのは苦しみどころか「ギフト」だったといいます。

 手を「グー(ホールド)」ではなく「パー」にするように、「こうしなきゃ」ではなく「これも、いっか」と言えるように、アタマにもココロにも「遊び」をつくっておく余裕こそが、めぐりめぐって彼女の透明で自然体な演技にも返ってきて、これまでよりももっと多くの花を咲かせているのかもしれません。

キラリと輝くコトバ

中嶋朋子

新たな “視点” で、
昨日よりもちょっといいワタシに。
―――― eyes.+

 
【参考記事】
おうちに帰ろ 中嶋朋子さんロングインタビュー
「続けなければ分からなかった」女優という仕事からもらった“ギフト”
好奇心を止めなければ この世の中は捨てたものじゃない(Ecology Online)
中嶋朋子オフィシャルWEBサイト